グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



トップページ >  病院概要 >  院長就任あいさつ

院長就任あいさつ


 この度、令和3年9月1日より院長に就任いたしました。浜松北病院は1983年に開院して以来、地域に密着した急性期医療・回復期リハビリテーション・慢性期医療を提供してきました。また、デイサービス、訪問看護、在宅介護支援事業も法人事業に設置したことで幅広い医療・介護サービスを提供できるようになり、医療と介護に精通したスタッフが充実しています。
 超高齢化社会・多死社会・人口減少が進むわが国は、現在医療介護の大きな転換期にあり、政府は地域包括ケアシステムの構築と地域医療構想に踏み切りました。地域包括ケアシステムとは「住み慣れた地域で最期まで」をモットーに在宅介護・在宅医療の推進がその中核となっています。厚生労働省による終末期医療に関するアンケート調査では約6割の人が自宅で人生の最期を迎えることを望んでいました。しかしながら、自宅で終末期を過ごすことを望む人の多くが自宅で最期まで療養することは困難と考えており、その主な理由として「介護してくれる家族への負担」、「症状が急に悪化したときに直ぐ入院できるか不安」が挙げられました。また、在宅医療を提供する側のクリニックの先生方を対象とした「在宅医療に関する医師の困難・負担感についての実態調査」では、約6割の先生方が在宅医療に対する困難・負担感を感じており,その理由は「いざという時に患者を入院させる病院の確保」や「休日や夜間などの診療時間外の往診の対応」でした。以上のことを踏まえ、浜松北病院は地域包括ケアシステムの一端を担う病院として、在宅医療を受けている患者様に対して、①病状の急変時など在宅医療継続困難時の入院ベッドの確保、②介護者の介護負担軽減や介護継続困難時のためのレスパイト入院、③クリニックの先生方が担当する訪問診療患者様の急変時や訪問対応不可時の入院受け入れ、④施設受け入れ困難な在宅療養患者や独居老人の避難的入院と退院支援などを提供していきます。
地域医療構想とは、「将来人口推計をもとに病床数を減らし病床の機能分化と連携を進め効率的な医療提供体制を実現する取組み」としています。地域医療構想における浜松北病院の役割としては、医療と介護とのコーディネートを得意とする浜松北病院の特徴を生かし、①高度急性期病院からの患者様(高齢者・認知症・癌末期患者など)の転院受け入れ、②老人施設で病状の悪化などにより施設介護継続が困難となった患者様の入院受け入れ、③受け入れ患者様のリハビリとADL(日常生活動作)・嚥下機能評価に基づいた介護方針の調整などを積極的に行っていきます。
 今後も安心して地域で過ごしていただくための医療・介護サービスを提供できるよう努力していく所存です。ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。


院長 竹内 和彦
専門:内科(地域ケア科・老年内科・循環器)

【クリックで画像拡大】

【クリックで画像拡大】